アトピーの原因は何なのか?遺伝的原因と環境的原因から考える
こんにちは、TOMMYです。
今日は、私が考える「アトピーの原因」についてです。
皆さんご存知かもしれませんが、アトピーとは
アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん、英語: atopic dermatitis)とは、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症(湿疹など)を伴うもので過敏症の一種。アトピーという名前は「特定されていない」「奇妙な」という意味のギリシャ語「アトポス」(atopos - a=否定、topos=由来)から由来し、1923年コカ (Arthur F. Coca) とクック (Robert A. Cooke) という学者が名づけた。(Wikipediaより引用)
というように、原因不明の病として知られています。
ですので、これから紹介する原因は、必ずしも全員に当てはまるものではなく、あくまで私個人として考えた場合に当てはまる原因であることを、ご承知おきください。
原因には2種類ある
原因は、主に2種類に分けることができます。
それは、「遺伝的原因」と「環境的原因」です。
そして、ここが重要なポイントなのですが、
「遺伝的原因」と「環境的原因」が両方組み合わさったとき、アトピーが発症します。
それでは、まず「遺伝的原因」から解説します。
遺伝的原因とは?
これは、生まれたときからアトピーになる可能性を秘めた遺伝子を持っているということです。
よく、アトピー体質という言葉を聞くことがあると思います。正しく、それです。
データによると、両親のどちらかにアトピー体質がある場合、それが子どもに遺伝する可能性は30%、両親のどちらともアトピー体質がある場合はおよそ50%の可能性があるそうです。すなわち、両親(もしくは、祖父母といったそれ以前の家系)から遺伝されたアトピー遺伝子が体内にあり、それが原因となりアトピーが発症したというのが、この遺伝的原因です。
稀に、両親がアトピー体質では無いにも関わらず、アトピーを発症する方もいますが、それは「両親がアトピー体質ではあるが、アトピーを発症していない場合」もしくは「本当はアトピーではなく、化学物質過敏症の場合」です。
しかし、この遺伝的原因だけでは、アトピーを発症することはありません。
例えば、皇族の雅子さまは、かなり強いステロイドを服用する程のアトピーであるそうです。以前、公務を長期間休まれていたのは、アトピー治療が理由ではないかと某週刊誌に書かれていました。その為、雅子さまの子どもである愛子さまは、アトピーが発症してしまうのではないかと、とても心配されいました。しかし、現在愛子さまは、全くアトピーを発症することなく、とても元気に過ごされています。それは、遺伝的原因はあるが、環境的原因が無いからではないかと思います。
環境的原因とは?
これは、遺伝的原因とは異なり、生まれつき持っているものではありません。今、その時にいる環境によって変化する原因です。
例を挙げるとするならば、
- 腸内環境の悪化
- ダニ・ハウスダストの蔓延
- 食べすぎ
- 精神的なストレス
- 運動不足
- 薬の塗りすぎ
- 不規則な生活
- 偏った食生活
- 食物アレルギー
- 皮膚のバリア機能の低下
- 免疫システムの過剰反応
- 空気の乾燥
・・・などなどです。
なぜ私が、「環境的」原因としたのか。それは、上のような環境的要因は、遺伝的要因と異なり、自分で変えることが出来るからです。
環境って、自分の努力次第で変えられますよね。
例えばですが、
「ダニやホコリが環境的原因⇒アトピー発症」
↓
「防ダニのシーツを使う、毎日掃除する」
といった対策によって、環境的原因を無くすことができます。
他にも、
「仕事のストレスが環境的原因⇒アトピー発症」
↓
「ストレスの少ない職場に転職する、ストレスマネジメントを学ぶ」
というように、環境的原因は、自分の努力次第で無くすことができるんです。
「いやいや、そうは言っても、いろいろと忙しいし、なかなかできないよ・・・」と言う方もいると思います。
それは、自分に甘えているだけです。本気で自分のアトピーを完治させたいのであれば、覚悟を決めて下さい。そして、すべきことを愚直に行って下さい。これに関しては、以前の記事で書きましたので、よろしければご覧ください。
まとめ
アトピーの原因は、大きく分けて「遺伝的原因」と「環境的原因」の二つがありました。
そして、遺伝的原因(体質)は変えることができませんが、環境的原因は自分の努力次第で変えることができます。
本気でアトピーを完治させたいのであれば、自分にとっての「環境的原因が何であるのか?」を試行錯誤を繰り返しながら突き詰め、それを改善していくことが、完治への最短ルートです。皆さん、覚悟を決めてください。そして、愚直に実践してください。
【詳細プロフィール】TOMMYについて
みなさん、はじめまして。
このATOPYLOGを運営・執筆しています、TOMMYと申します。
この記事では、簡単ではありますが、私のこれまでの生い立ちを紹介したいと思います。
略歴
誕生~小学生
福岡県北九州市(治安があまり良くないところ)にて、生を受けました。
母親曰く、出生当時は全くアトピーの兆候はみられなかったそうです。
その後、すくすくと育ちまして、小学校入学当時は、特に健康に問題のない優良児でした。
小学校では、ドッジボールや縄跳びといったように、常に外で遊んでいました。すなわち、超アウトドアな子供でした(今では考えられないですが(笑))。
中学生
このころ、アトピーを発症します。
小学生まで、全く勉強していなかった(それでも問題なかった)私が、中学生になって、いきなり勉強を強いられることとなりました。
数ヶ月に一度行われる、定期テストに向けた試験勉強では、勉強が嫌すぎて発狂。その結果、顔を中心とした皮膚を引っ掻きまくるように・・・。そして、顔全体に湿疹が広がる状況に。
それを見た母が、心配して近所の皮膚科に連れて行ったことが、ある意味私の中でのターニングポイントでした。
そこで診察した先生は、私をみるなり、
「アトピーですね~。じゃあ薬出しとくので塗ってくださいね~。」
とほぼ診察せずに、強力なステロイドを処方。
当時の私は、全く知識がなく、「アトピー??なにそれ??」という状況であったため、とりあえず医師に言われたまま、ステロイドを塗っていました。
すると、塗った直後は湿疹が収まるものの、またすぐに再発。
そしたら、また強力なステロイドを塗るというアトピースパイラルにハマってしまったのです。
幼いながら、その医師に対して不信感を抱いた私は、肌の弱い友人に紹介してもらった別の皮膚科に行くことにします。
そこの皮膚科は、かなり人気があり、診察してもらうまでいつも1~2時間ほど待たされました。先生は女医さんで、自身もアトピー持ちだけど、適切な治療によって寛解しているということで、その治療法を患者さんに推進していました。
それというのは、とにかくプロトピックを使うこと。
いやいや、ステロイドの次はプロトピックかよ・・・。とやっぱりこの医師も信用できないのかな。と若干不信感を抱きつつ、半信半疑でプロトピックを使ってみると、顔全体が火照って、ヒリヒリする!!「こんな薬使えるか!」とかなり激怒していたのですが、2~3日もすると、ヒリヒリ感も収まり、鏡で顔を見てみると、顔の赤みが消えていたのです。思春期という多感な時期でもあり、友達から赤ら顔を見られるのをとても気にしていた当時の私としては、「なんて良い薬なんだ!これはいい薬、いい先生に巡り会えた!」と意気揚々とし、それから、悪化するたびにプロトピックを塗るというリズムが確立されていきました。
高校生
このころ、アトピーが悪化します。
県内でも有数の進学校に進学した私は、入学当初から莫大な課題やテストに追われ、ストレスがかなり溜まっていきます。もともと、全く勉強しない子供でしたので(笑)。
そして、ストレスが溜まると皮膚を引っ掻くということで、どんどん顔のアトピーは悪化していき、ついには顔だけでなく、体全体にも広がりました。また、この当時はストレスで10円ハゲができたこともありました。
そして、皮膚科に行くと「カラダは、プロトピックではなく、ステロイドをとりあえず塗りましょう」と言われ、顔はプロトピック、カラダはステロイドというリズムが確立。これは高校卒業後も続いていきます。
浪人生
このころは、高校時代と同じくかなり調子が悪かったです。
高校の同級生は、すでに大学に進学し、FacebookやTwitterをみると、新歓コンパで楽しんでいたり、飲み会で楽しそうに語り合っていたりと、本当に「自分は何をやっているんだろう」と悲観的になっていました。そして、それがストレスとなり、アトピーが悪化。また、勉強においても、イマイチ成績が伸びず、ストレスの増大→アトピーの悪化。ということで、この時期は、自分の中では暗黒期と思っています。
大学生
この時期は、比較的調子が良かったです。
浪人時代までのように、ストレスが溜まること無く毎日を送っていました。
そのため、カラダはほぼ良くなり、顔は、悪化したら(赤くなったら)プロトピックを塗るということで、毎日薬を塗らなくても調子が良い日が続いていました。しかし、塗るのを止めたら、めちゃくちゃ悪化するので、「いつまで薬を塗り続けたらいいのだろう・・・」という漠然とした不安感に覆われていましたが、考えることから逃げ、具体的な解決策も見つけないまま棚上げしていました。
その後、大学3年次が終了すると、一年間休学をして、アメリカのロサンゼルスに留学に行くことを決意します。一応、アトピーのことを心配して、行く直前に皮膚科でかなり多くの薬をだしてもらい、いざという時のために備えて行きました。しかし、アメリカでは全くアトピーが出ませんでした。本当に、自分がアトピーであることを忘れてしまうぐらいに、症状がでませんでした。毎日ステーキやハンバーガーを食べるというような食生活をしていたにも関わらずです。よく転地療法というのを聞きますが、それなんでしょうか。理由はよくわからないんですが、かなり調子がよかった(というか、自分の中では完治したと思っていました)ので、本当に毎日が最高に楽しかったです。
しかし、いい思いをしたのも束の間、約半年の留学生活を終えて日本に帰国すると、アトピーが急激に悪化。顔から体全体にまで、湿疹が広がり、ステロイド・プロトピックが手放せない状態に。もう、何もかも絶望でした。一度、かなり好調な時期を経験したからこそ、余計に落胆しました。顔は浸出液でグジュグジュ、朝起きると髪が滲出液にくっついて、シャワーを浴びるも、患部にしみて悲鳴をあげる日々。カラダは、至る所から浸出液や血液が出て、痒いというよりも痛いという感じ。関節部分は、動かせず、ご飯をたべるのも一苦労。ハッキリ行って、もう死にたいと思いました、何度も。本当に、自分のカラダや顔をみて、毎日落ち込み、憂鬱な日々。どうにかしないといけないとは思いつつも、なにかをする気力が湧かず、どんどん悪化していく日々。もう無理だと思い、それと同時に、クスリ(ステロイド・プロトピック)では治らないと分かり、他の治療法を探していたところ、たまたま阪南中央病院の佐藤先生のことを知りました。この先生は、「脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法」を行っており、「へ!?クスリ使わないの??」と、その当時、クスリに対する不信感と諦めを抱いていた私には目からウロコの落ちるようでした。
そこで、上の佐藤先生の著書を読み、ますます惹きつけられ、「これなら治るかも」と希望の光が見えてきた私は、福岡の実家から大阪の阪南中央病院まで行き、実際に佐藤先生に診察してもらいました。 それが契機となって、「脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法」に傾斜していく決意をしました。 その後、実家にて続けていくのは、時間がもったいないと思い、どこかの病院に入院することを考えました。しかし、どの病院でも標準治療(クスリの使用)が行われており、なかなか自分に合ったところを見つけずにいたとき、たまたま立ち寄った書店のアトピーコーナーにて、この本を見つけました。
「温泉?そんなもので、治るわけないやろ」と決めかかって読んでいたのですが、読み進めると、重症アトピー患者の方がみな、かなり良くなっていっていると分かり、その当大学を休学しており自由に動ける状況だったので(カラダは自由に動けませんでしたが)、豊富温泉に行くことを決意。そして、いざ行ってみると、2~3日後からかなり調子が良いと。そして、1週間ほど滞在し、福岡の実家に帰りました。 しかし、帰った瞬間、急激に悪化。これは、滞在が短すぎたのだと考え、再び豊富温泉へ。2回目は数ヶ月の滞在を考えて行きました。そして、滞在中は多くのアトピー患者さんと話す機会があり、さまざまな有益な情報が得られることが多いので、「そういった有益な知見を、全国のアトピーで悩む患者さんに広めたい」とこのブログを開設し、今に至ります。